A.I.
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- 種類: 映画
- 発表年: 2001
- 舞台年: 2104
- 舞台年補足: 2000 年後の世界も描かれる
- 未来世界の描かれ方:
「A.I.」は 2001 年に発表された映画作品。発表年の 103 年後となる 2104 年が舞台となる。
登場する未来技術 †
- "MECHA"
- パワードスーツ(マーティンの歩行補助具)
- 電気自動車
- 音声認識 …サイバトロニクス社のパソコン
- タッチスクリーン …サイバトロニクス社のパソコン
- 空中投影ディスプレイ(ルージュシティの装飾、ドクターノウ)
- 潜水機能付きVTOL …"Amphibicopter"。ジェット気流が見えないため、推進力不明。
なお、その他の興味深い演出を以下に記す。
- 環境変化によって主要な都市は海に埋没し、人口が大幅に減少したためロボット("MECHAS")が代わりの労働力として用いられている。
作品レビュー
スピルバーグが監督/脚本としてクレジットされているものの、実際には亡きキューブリックの意志を継いでいかにもキューブリック的な文法で構成された、スピルバーグ監督作品の中でも異質な作品となっています。「ピノキオ」を引き合いにして物語は一応の着地点がこしらえられているものの、主題はハッキリせず、観た人に解釈が委ねられています。
〜注意:ここから、物語の終盤の展開に触れます〜
ネタバレではありませんが、知りたくない方はここで読了してください。
ちなみに、2000 年後の世界で宇宙人のようにも見える彼らは "MECHAS" の高度に進化した種族なのだそうです。
デイビッドは、母との記憶や存在(=「宇宙に永遠に保存されている」とされるもの)、つまり魂とも呼べるものを代償にしてまでも、母に1日のみ愛されることを選びました。まるでルージュシティに訪れる男女のように、たった1日の「ハリボテの愛情」を選ぶのです。
デイビッドがなぜ迷いもせずこんな選択をしたのかは、説明がないためよくわかりません。ただ、何も知らない子供だったからでしょうか。愛することをプログラムされたアンドロイド「デイビッド」が、愛されることを選択したことは何を意味していたのでしょうか。
マンハッタンの研究所で梱包された「デイビッド」が既に何体も完成し出荷を待っていましたが、そのうち 2000 年後の世界で「人間の世界を知っている」と認められたのは「主人公のデイビッド」だけ。ホビー博士は、帰還したデイビッドが自分がユニーク(個性ある)な存在であることを誇示し、また自らの欲望のために利己的に振る舞う様を見て初めて「愛を持ったプログラム」の成功を喜んでいました。さて、ホビー博士がプログラムした「愛」とは、なんだったのでしょうか…。
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