映画やアニメに登場する、あの未来技術がどこまで実現してるのか調べよう!
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  • 種類: 映画
  • 発表年: 1987
  • 舞台年: 2015
  • 舞台年補足:
  • 未来世界の描かれ方: 悲観的

「ロボコップ」は、1987 年に始まった映画作品シリーズ。第1作目では、発表年の 28 年後となる 2015 年のデトロイトが舞台となる。

登場する未来技術

関連ニュース

2013 年 8 月 9 日、新作が全米公開予定。
http://www.omnicorp.com/
(リンクは、バイラル広告サイト)

作品レビュー

文:forevision.jp

「ロボコップ」は当時ですらベタと感じられた「もしロボットが警官だったら」という設定から、すかさず「B級SF作品」との烙印が押されるに至りました。しかし続編(アービン・カーシュナー監督)も含めて興行的な成功を収め、公開から20年以上経って今なおこのB級SF作品が愛されているのは、無駄なくテンポの良い演出によるまがいなくハリウッドクオリティーの高い娯楽性、ロボコップ(マーフィー)や ED-209 、ロボケインといったメカニックデザインのカッコよさ、ストップモーション合成というとてつもない手の込んだ試作品ロボによるギャグ…ばかりでなく、哲学すら感じさせてしまうストーリー設定が人々の胸を打つからです。

ED-209 やロボケインの登場、そして最後の「(わたしは)マーフィーだ」という台詞により「ロボコップ」という作品は、ロボットに正義を判断できるか、つまり転じて「正義とは人間ひとりずつの判断に掛かっている」という正義論の神髄に関わるテーマを提示しうるのです。そう考えると、ロボコップのターゲットをひとりずつ選別していくあのHUD映像ですらなにか深遠な意味を暗喩しているようにも思えます。

しかし現実に技術が発達したらまさに映画の通り、私たちはロボットを治安維持に利用しようと考えるでしょう。なぜなら、人間の体は、正義を守るためにはあまりにも脆いからです。…ロボコップ第1作目は、ポール・ヴァーホーベンによる過激な人体損壊描写も話題となりました(公開時には地域によってカットされたり年齢制限上映となる。「ディレクターズカット版」でないとこれらのシーンを見逃す可能性がある)。ああいった描写は、…もしかしたらヴァーホーベンの単なる趣味であったかも知れません…しかし、あれら残虐描写が「なぜロボットを警官に仕立てなければならないか」という説得力を物語に与えており、同時に「正義とは何かを我々が考え直さなければならない時が、近い将来やってくる」という痛烈な問い掛けをこの作品に閉じ込めることが出来ているように感じます。

そして、この映画に格調を与えているのは名匠ベージル・ポールドゥリスによるテーマ音楽。イントロを聴くだけで襟元を正して「正義とは何か」「守らなければならないものは何か」悟ってしまいたくなる名曲。

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更新:2024.01.24. (水) 15:40:32
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