映画やアニメに登場する、あの未来技術がどこまで実現してるのか調べよう!
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マイノリティリポート
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- 種類: 映画
- 発表年: 2002
- 舞台年: 2054
- 舞台年補足:
- 未来世界の描かれ方:
「マイノリティーレポート」は 1999 年に発表された映画作品。発表年の 52 年後となる 2054 年のワシントンD.C.が舞台となる。
登場する未来技術 †
以下、特典映像からの情報を含む。
- レーザー彫刻
- 透過型ディスプレイを用いたタッチスクリーン(デスクトップ、PDA)
- タッチスクリーン(ディスプレイ付きカートリッジによるインターフェイス)
- センサー付きグローブを用いたジェスチャーインターフェイス
…MIT の John Underkoffler が開発する "g-speak" がモデル。 - 翼のない VTOL
…水素燃料、パイロット2名+8名乗り - HUD機能付き警官用ヘルメット …→ ウェアラブルコンピュータ、→ 拡張現実
- 手錠の代わりに、被疑者はヘッドセットを付けられ動きを封じられる。
- 「マグ=レブ (MAGLEV)」
…磁気を使った交通システム。路面からわずかに浮遊して走行する。垂直方向にも走行でき、ビルの高層階の部屋に横付けすることもできる。- 車の自動運転
…指名手配されると警察によりネットワーク経由で運転操作がハックされる。
- 車の自動運転
- 音声認識による家具(照明など)の操作
- クリスタル記憶媒体、映像表示機能付き
- フレキシブルディスプレイ
- シリアルのパッケージ。音声付き動画を再生する。
- 新聞 …速報を受信すると、記事が書き換わる。
- 立体視式空中投影ディスプレイ
…センサーが視聴者の位置を捕捉、その位置にいる視聴者には正しい立体映像に見える(という設定。だが、本編ではそのようには見えない?)。
…ちなみに、立体の被写体を裏側から覗くと反転している。また、その背景は黒ベタ。 - 網膜認識セキュリティシステム。
…街頭の防犯カメラにも利用され、指名手配犯を見付けることができる。
…認識した時の反応音が、iPhone/iPad の充電と同じ。 - 「プリコグ」*1 …犯罪予知システム
- 光子溶液による栄養供給
- 半覚醒状態の維持
- 可視光によるブレインマシンインターフェイス
- 昏睡状態で収容する刑務所
- ジェットパック("Hover packs")
- 非殺傷兵器
- 嘔吐棒("Sick-Stick")
- ソニックガン
…衝撃波を発射する銃。1発毎にリロード動作を要する。
- 防犯ツタ
- 眼球移植
- 熱スキャンによる生体探知レーダー
- スパイダーボット
…3本の触手で歩行する多脚歩行ロボット。 - バーチャルリアリティー("Cyber Parlor")
- "recorded on holosphere by Precrime's Q-stacks." という台詞があるが、詳細不明。
なお、その他の興味深い演出を以下に記す。
- ワシントンD.C.は3種類の変化を遂げる*2。リンカーン記念館周辺など伝統を重んじて変化がない(騎馬警官も存在)地域、高層マンションが建ち並びマグレブ用道路なども整備された近代的な変化を遂げた地域、変化に取り残されて逆にスラム化した地域。
作品レビュー
文:forevision.jp
スピルバーグが現実味ある未来世界の構築を目指し「全米の知能を結集させて」作り上げたと言う、さまざまな未来技術が登場します。しかもそれらの小道具はいずれも美しくデザインされていて「使ってみたい」と感じさせるものばかり。これらも、この作品の人気を持ち上げている要因でしょう。
原作はフィリップKディックの同名小説で、架空の未来技術(犯罪予知)を用いて司法制度の在り方を示すという、SF作品の神髄が映画にもしっかり活かされています。
光と影が濃密なコントラストを描き、ブリーチバイパス(銀残し)で現像された映像はまさにノワール映画のような雰囲気。このスタイリッシュな映像の中で展開される、予知された未来に向かって進行していく物語は先が分かっているために反って緊迫感で張りつめられていて、サスペンスとしても秀逸。
主題を見失わずに無駄なく進行する脚本に手伝って、スピルバーグの手腕が光るアクションシーンやユーモアも適度に配置され、申し分ない娯楽映画に仕上がっています。
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更新:2024.01.24. (水) 15:40:31
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