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パシフィックリム
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- 種類:映画
- 発表年:2013
- 舞台年:2020
- 舞台年補足:
- 未来世界の描かれ方:
「パシフィックリム」は、2013 年に発表された映画作品。発表年の 7 年後となる「2020 年」からの5年間が舞台となる。
登場する未来技術 †
- イェーガー
- …怪獣を打倒するために人類が世界各国が建造した全長約80mの巨大ロボット。2015 年に第1世代が初出動した。
- ドリフト
- …ブレインマシンインターフェイス。イェーガーの操縦システム。パイロットスーツに組み込まれた伝達回路と内部に注入される特殊なジェルによって、パイロットの動作をイェーガーに伝達させる。
- 空中投影ディスプレイ
- …イェーガーの操縦室や、基地管制室など。
作品レビュー
「パシフィックリム」の物語が美しいのは、未来技術「イェーガー」の対比として「命の壁 (Wall of Life)」を描いたところにあります。
各国が独自に築いた「命の壁」は怪獣により果敢なく破壊され、シドニーのエピソードにおいてはたったの1時間しか街を守ることはできませんでした。人類の危機を解決したのは、各国が技術の粋を結集し開発した未来技術「イェーガー」であり、またイェーガー同士が国や民族の分け隔てなく協力した結果でした。
世界が手足を取り合って苦難を乗り越える物語であることを強調したかったことは、香港海上での戦闘シークエンスや、イェーガーのパイロットに必要以上のオリエンタリティーが施されていることからも読み取れます。
「イェーガー」は、未来における人類の技術力の可能性を象徴していると同時に、わたしたちが真に望む「パシフィックリム(=環太平洋地域)」の在り方の象徴でもあるように見えます。
またハリウッドのお決まりであれば他の国にも活躍の場は与えつつ「アメリカ最強」の大活躍で物語が締められるところですが…最後のトドメを刺した機体こそ米国製のイェーガー「ジプシーデンジャー」であったものの、そのコパイロット(=同乗操縦士)が日本人であったのは新鮮でした。…とはいえ、最後の最後こそ彼女は居合わせていないのでやはりハリウッド娯楽作とアメリカンナショナリズムが不可分なのは相変わらずなのかもしれません(笑)。
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更新:2024.01.24. (水) 15:40:29
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