映画やアニメに登場する、あの未来技術がどこまで実現してるのか調べよう!
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  • 種類:小説
  • 発表年: 1989
  • 舞台年: 現在
  • 舞台年補足: 主人公が「現在」これを執筆している為、1989年より1年前後過去
  • 未来世界の描かれ方: 悲観的

「クラインの壺」は、1989 年に発表された作品。発表年となる「1989 年」が舞台となる。

登場する未来技術

クライン2
大型のヴァーチャルリアリティゲーム用筺体。通称「K2」。
特殊素材で造られた自在に形状、質感、温度を変化可能なスポンジ状のマットレスに全裸で寝そべり、上面を同素材で挟み込み、口や喉にまで素材を入り込ませる事で五感情報を入出力する。視聴覚に関してはディスプレイやスピーカーが上面に設置されている。
  • 五感のみならず、体感時間の操作も可能であることが示唆されている。
  • 完全に現実を再現する事から、洗脳にも使えるのではとの懸念が提示された。
クライン1
上記クライン2の詩作機。
こちらは「鍋つかみ」と形容される片手用手袋型で、机の上に設置された架空の鍵の感触を伝達した。

なお、その他の興味深い演出を以下に記す。

  • 当時ヴァーチャルリアリティ自体が未だ一般的で無かった時代に、ヴァーチャルリアリティを用いたRPGを題材にしたという点で斬新である。
    • いわゆる「剣と魔法」のような有り得ない世界を再現するよりも、現実世界を舞台にした「スパイもの」の方が容易であり、題材として適しているとされた。実際に作中で登場した「ブレインシンドローム」は、南米の独裁国家へと潜入するスパイ物である。
  • またヴァーチャルリアリティに対する懸念も提示されており、仮想現実で与えられる苦痛が許容範囲を超えた場合にユーザーが死傷する可能性や、擬似的な記憶を与えられる事を悪用した洗脳装置としての運用法、そして仮想現実と現実の区別がつかなくなり精神的疾患に陥る危険性も提示されており、全体的に「仮想現実は危険なもの」というテーマが強い。
    • 2015年現在『.hack』『ソード・アート・オンライン』や『ゲーム・ウォーズ』などヴァーチャルリアリティ・ゲームを題材にした作品は多いが、これらの懸念に言及した作品は稀である。

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更新:2024.01.24. (水) 15:40:25
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