リアルスティール
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- 種類:映画
- 発表年:2011
- 舞台年:2020
- 舞台年補足:
- 未来世界の描かれ方:
「リアルスティール」は、2011 年に発表された映画作品。発表年の 9 年後となる「2020 年」が舞台となる。
登場する未来技術 †
- 汎用ロボット
…日本で誕生したロボットボクシング競技「リアルスティール」に出場する格闘ロボット。主人公格のロボット「ATOM」は、2014 年製の第2世代型。 - 透過型ディスプレイ
…携帯電話やパソコン、カーナビ、ロボットのリモコンなどに利用されている。- 曲面で、キーボード部分までディスプレイ化されたパソコン。hp社製。
なお、その他の興味深い演出を以下に記す。
- 観衆がより過激な娯楽を求めた結果、人間同士の格闘技に替わってロボット格闘技が人気を得るようになった、と説明される。
- 劇中、ボクシング競技以外の用途でロボットが利用されている描写はない。ただ廃品処理場に棄てられたロボットや部品の数から、他の用途にもロボットが利用されているようだとも想像される。
関連ニュース †
- 2012.11.22. ロボット同士の本格的格闘技番組、米国で来年より放映開始
- http://slashdot.jp/story/12/11/22/0345256/
米国のケーブルテレビチャンネルの Syfy が 2013 年 2 月 26 日より、240cm の最新式ヒューマノイド・ロボット同士が戦う新番組「Robot Combat League」を放映するとのこと。
- 2013.02.26. Welcome to Robot Combat League
- http://www.syfy.com/videos/Robot%20Combat%20League/
- 始まりました!…が、ただの子供騙し。リアリティーショー以下でした。日本の、小さくても本物のロボットのレスリングの方がよっぽど迫力がありますね。
作品レビュー
「子は親の背中を見て育つ」という戒めは、映画でもたびたび…時にはギャグとしても取り上げられる、いわば定番ネタです。しかし、それをロボットの模倣学習機能(「シャドウ機能」)を通して描かれる時代がやってくるとは、まさか誰が想像したことでしょう!息子が疎遠となっていたという設定も、このミームというモチーフをうまくあぶりだしています。
「子は親の背中を見て育つ」のだから、「大人には果たさなければならない務めがある」と書くとなんとも重苦しいテーマではあるのですが、そこをロッキーよろしくのスポ魂サクセスストーリーに閉じ込め、爽快感を伴った感動作に仕立て上げてくれました。
「ロボットがダウンして、ちょっとカウントすると息を吹き返す」ってどういうこと?…とか、「いまいちリモコン操作しているように見えない」とか、ツッコミどころはたくさんあります。
そもそも「盗品でこんなに喜んでいいのか」という疑問を抱かざるを得ないのですが、その疑問については、背景となっているアメリカの田舎町のおおらかさに抱かれているうちに「そういう文化なのかも知らん」と、なんだかどうでもよくなってしまいます。
ディズニー映画(タッチストーン配給)らしい親子節に収斂してしまったことは少々、惜しい気もします。しかし鉄塊がぶつかり合う格闘シーンだけでなく、巨大ロボットと触れ合う少年など見所盛りだくさんで、ハリウッドには巨大ロボットをモチーフにした作品をもっと作って欲しいと感じさせます。
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