映画やアニメに登場する、あの未来技術がどこまで実現してるのか調べよう!
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  • 種類:コンセプトモデル
  • 発表年:1987
  • 舞台年:2011
  • 舞台年補足:
  • 未来世界の描かれ方: 楽観的

「Knowledge Navigator(ナレッジナビゲーター)」は、1987 年に発表されたコンセプトモデル。コンセプト初出はアップルコンピュータ社CEO(当時)ジョン・スカリーの著作「オデッセイ」。同年、同社がこれを映像化し発表している。発表年の 24 年後となる「2011 年 9 月 16 日*1」が舞台となる。

登場する未来技術

作品レビュー

文:forevision.jp

アップル社が他のテクノロジー企業と決定的に異なる点のひとつは、「コンセプトモデル」を作成したり披露しないことです。そのアップルが発表した数少ない(たぶん唯一の)コンセプトモデルの例が「ナレッジナビゲーター」です。

1987 年。スティーブジョブズをアップルから追放し実権を握ったジョンスカリーでしたが、スカリーはジョブズのような製品開発に関するビジョンを持ち合わせていませんでした。そこでスカリーはこの「ナレッジナビゲーター」というコンセプトを打ち出し、CEOとしての求心力を賄おうとしました。

ナレッジナビゲーターは、タッチスクリーンやデジタルカメラ、自然言語インターフェイスなどを搭載した携帯情報端末で、ラップトップコンピュータすら登場していなかった当時の技術力では実現不可能な夢のコンセプトでした。

スカリーは、ナレッジナビゲーター構想の実現の一歩として "Newton" というPDAの開発プロジェクトを起ち上げます。 "Newton" は将来を期待されていましたがビジネスとしては奮わず、10 年振りにアップル社に復帰したジョブズによりプロジェクトは閉鎖されます。

それから更に 10 年後の 2007 年に発表された "iPhone" は、Newton とはまったく異なるPDAの姿を打ち出し、ジョブズはこの製品を成功させます。

アップルは iPhone のモデルチェンジを繰り返し、 2011 年 10 月 14 日には "iPhone 4S" を発売。iPhone 4S には、 "Siri" と名付けられた自然言語インターフェイスを搭載されます。先だって行われた発表会で披露された Siri のデモは画期的な言語認識の精度を見せつけました。

タッチスクリーンや前面カメラを搭載し、遂に自然言語インターフェイスを実現した iPhone 4S はナレッジナビゲーターを彷彿とさせます。大型本のような大きさのナレッジナビゲーターと iPhone では、形態はまったく異なりますが。

「コンセプトモデル」は、たいていのテクノロジー企業が実現性を無視して作成しています。しかしこの、アップルにとって(たぶん)唯一のコンセプトモデルを、きっちり 24 年後のわずか 28 日遅れ*2という誤差で実現させたところには、ジョブズの完璧主義者ぶり…はたまたスカリーに対する復讐ともオトシマエとも言えない意地が読み取れます…。

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脚注

*1 "Knowledge Navigator" のスケジュール表に表示されていた日付

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更新:2012.04.07. (土) 15:07:21
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