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ラップトップ/パームトップ・ハンドヘルド/タブレット/PDA/携帯電話…など。その他の形態についてはパーソナルコンピュータのページを参照。

SF作品に登場する携帯情報端末

タブレットのような端末は、古くは「2001年宇宙の旅」(1968 年)から夢想されていた。

1980 年代後期から「可搬型」を銘打ったパーソナルコンピュータが登場し始めたがそれらも「携帯型」とは言いにくいもので、その後も長らくは、携帯できるサイズのコンピュータというと電卓かゲーム機程度であった。

21世紀に入り、携帯電話とインターネットの普及に伴っていよいよ「どこにでも持ち運べる情報機器」に対する需要が高まっていた。また、それを実現する技術力も整いつつあった。2007 年に登場した Apple 社の "iPhone" はまさに満を持して生まれた寵児で、大ヒット商品となった。この成功を経て 2010 年に発売されたのが "iPad"。コンシューマ市場で初めて歓迎されたタブレットである*1

タブレットは、実現するまでに「2001年宇宙の旅」が発表された 1968 年から実に 40 年以上の歳月を要した訳である。

関連技術

インターフェイス

携帯情報端末は可搬性が重要であるためパッケージ体積、および重量などが限られている。モバイルコンピュータは、携帯しやすく(小さく)なるほど使いづらくなるというジレンマがある。限られたパッケージの中でストレスのないインターフェイスを実現するための未来技術が登場することが期待される。

タンジブルビット
… "iPhone" 以後、タッチスクリーンによるインターフェイスが流行している。携帯端末からボタンが排され、代わりに巨大なスクリーンによる見やすい情報と、分かりやすい操作体系が実現した。
空中投影ディスプレイジェスチャーインターフェイス
映画「ファイナルファンタジー」の「リストホロ」など、ホログラムディスプレイを搭載した端末がSF作品では散見される。リストホロはブレスレットサイズでありながら、利用時には空中に巨大な画面を展開し、広大なインターフェイスを提供していた。
自然言語処理
…GUIコンピュータは、原則的に画面サイズが使いやすさに比例する。しかし、画面を使用しなくても良いインターフェイス…例えば音、言葉だけで操作できるインターフェイスが搭載されれば画面が不要となるので、より小さな端末が実現できるかもしれない。2011 年に発表された Apple "Siri" は、このコンセプトの実現の萌芽を示唆している。

省電力化とバッテリー

携帯情報端末において、バッテリーの性能は重要な要素になる。バッテリーをどれだけ小型軽量、かつ大容量にできるかが次世代携帯情報端末の可能性を大きく左右する。

バッテリーの大容量化に向けた研究が盛んな一方、CPUなどの省電力化も各メーカーが重要な性能基準として開発に取り組んでいる。

関連ページ

関連ニュース

2010.12.24. 100万分の1の消費電力で、演算も記憶も行う新しいトランジスタを開発
http://www.nims.go.jp/news/press/2010/12/p201012240.html
NIMS の「アトムトランジスタ」。従来の素子に較べ 100 万分の 1 の消費電力で動作する上、不揮発ロジック回路で、電源を切っても状態を保つことが可能。
2011.05.05. Intel、3次元トライゲートトランジスタ製造技術を確立
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110505_443998.html
22nm プロセス "Ivy Bridge"。2011 年末より量産開始。
2011.06.13. 東北大、電子の電荷とスピンを利用した待機電力ゼロのLSIを開発
http://slashdot.jp/story/11/06/13/100228/
2011.09.05. Intelの次モデルチップには期待大 1回の充電でラップトップ24時間稼働可
http://www.gizmodo.jp/2011/09/intel124.html
22nm プロセス "Haswell"。2013 年製品化予定。
2011.10.05. スマートフォンが超薄超軽になる?–日本のRohmが世界最小の抵抗器を開発
http://jp.techcrunch.com/archives/20111005ceatec-2011-rohm/
2011.09.22. 切手大の太陽電池で稼働:intelの実験的プロセッサ
http://wired.jp/2011/09/22/切手大の太陽電池で稼働:intelの実験的プロセッサ/
コードネーム『Claremont』。
2012.05.08. 「チップ内」光伝送で消費電力も下がる
http://eetimes.jp/ee/articles/1205/08/news028.html
2012.06.13. トランジスターの理論限界を突破 次世代省エネデバイス実現へ
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20120613-2/index.html
消費電力を従来の 1/10 以下、回路面積も 1/4 にする技術。
2012.093.06. スプーン1杯の水でOK! 水素のバッテリーチャージャー
http://wired.jp/2012/09/06/fuel-cell-powertrekk/
2013.11.12. コンピューターの消費電力を1万分の1以下にできる技術が登場
http://www.gizmodo.jp/2013/11/post_13438.html
東京大学柴田憲治特任講師と平川一彦教授のチームによる、「単一電子トランジスタ」
2014.12.04. 細胞の“ゆらぎ”を利用すれば超省エネマシンができる!?
http://eetimes.jp/ee/articles/1412/04/news056.html

コンセプトモデル

2001.06.08. [日立製作所] Waterscape
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/2001/0608b/
加速度センサを使用したインターフェイスの試作機。
2008.02.25. [Nokia] Morph
http://research.nokia.com/morph
曲がるディスプレイと繊毛によるインターフェイスを搭載した携帯情報端末コンセプトモデル。無線ヘッドセットと組み合わせて使う。7年後にはで実現できるとアナウンスしている。
ナノスケールの繊毛により、次のような機能が実現される。
  • 化学分析センサ
  • 太陽光充電
  • 撥水性による防汚効果・自己清掃機能
  • 触覚インターフェイス
  • 端末を折り曲げ可能にする。また、折り曲げ操作によるインターフェイスを提供。
  • 透過ディスプレイ
  • 曲がるディスプレイにより、デザインを変更できるブレスレットに変形可能。ウェアラブル。
2011.05.20. 「FUJITSUデザインアワード2011」授賞作品
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2011/05/20.html
2011.08.26. これはiPhone 5ではない…そうだったらいいのに
http://jp.techcrunch.com/archives/20110826iphone-5-concept-video/
Aatma Studio の製作した映像作品。プロジェクション型キーボードと、平面式空中投影ディスプレイを組み合わせてインターフェイスを広げるアイディア。
2012.11.10. ディスプレイとキーボードが携帯サイズに収められたパソコン!?
http://www.roomie.jp/2012/11/31941/
Yanko Design の "Spider"

形態

スマートフォン

2007.06.29. [Apple] iPhone を発売(米国にて)
http://www.apple.com/jp/iphone/
タッチスクリーンや加速度センサなどを搭載し、手のひらサイズでありながら多機能性と簡潔な操作性を両立していた iPhone は、まさしく未来技術の実現と表現できるほど画期的だった。これ以後「スマートフォン」という言葉が一般的にも使われるようになり、市場の携帯情報端末はほとんどが iPhone か、これを模倣したものばかりとなった。

タブレット

2011.03.24. サムスンのタブレット液晶ロードマップ
http://japanese.engadget.com/2011/03/24/300ppi/
2011.07.22. OLPC XO-3 タブレットはソーラー充電カバーや衛星通信にも対応、100ドル以下
http://japanese.engadget.com/2011/07/22/olpc-xo-3/

携帯型化学分析装置

多彩な化学分析センサを搭載した携帯装置。「スタートレック」に登場した「トリコーダー」のようなもの。医療用のトリコーダーについては→ 携帯健康診断装置へ。

2012.03.29. スタートレックの「トライコーダー」を一家に一台へ―何でも測定できるポケットデバイスのプロトタイプ開発中
http://jp.techcrunch.com/archives/20120329a-chicken-in-every-pot-and-an-open-source-tricorder-in-every-home/
2012.07.23. センサー12個を内蔵しデータをスマホに記録する「Sensordrone
http://gigazine.net/news/20120723-sensordrone/
呼気中のアルコール値/一酸化炭素/硫化水素ガスなどを計測するガスセンサー、気温(赤外線温度計)、気圧、湿度、接触温度、照度/色、近接センサーなどを搭載。スマートフォンと接続して使用する。

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脚注

*1 以前から発売されていたタブレットはあるし、業務用としては多くの利用例があった。iPad は、消費者市場において性能と操作性、価格のバランスが整った初めての製品だった。

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更新:2024.01.24. (水) 15:40:17
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