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タグ/未来技術コンセプト/架空のコンセプト

空中投影ディスプレイは、空中に映像を投影する技術。一般的に「ホログラフィー/ホログラム」と呼ばれているもの。

まだ一般的に利用されている例はありませんが、「レーザーで空気をプラズマ発光させる」という技術が実現しています(下記「関連ニュース」参照)。また、少々異なりますが「裸眼立体視ディスプレイ」は、すでに市販されています。

SF作品に登場する「空中投影ディスプレイ」

  • SF作品においては、テレビ電話の機能として登場することが多い。「スターウォーズ」でレイア姫が助けを求めるメッセージビデオが有名。
    • たいていの映画・アニメに登場する空中投影ディスプレイは「スターウォーズ」のように荒い映像であるが、映画「G.I. ジョー」に登場した据え置きタイプは、環境光も反映され、まるでその場に実際に相手が居るように見える。
  • 映画「トータルリコール」では、分身装置として使われた。
  • 映画「ファイナルファンタジー」の「リストホロ」など、ホログラムディスプレイを搭載した携帯情報端末がSF作品では散見される。「リストホロ」はブレスレットサイズでありながら、利用時には空中に巨大な画面を展開し、広大なインターフェイスを提供していた。

関連ニュース

このページでは空中投影ディスプレイを、以下の3つに分けて取り扱います。

立体視式
被写体がそこに存在しているように見える式。いわゆる「ホログラフィー」。
平面投影式
空中に2次元のスクリーンが現出して見える式。
裸眼立体視ディスプレイ
裸眼立体視ディスプレイは、既に実現している(例:ニンテンドー3DSなど)。これらに広視野角化などの性能向上や、新しい工夫を取り入れることで「空中」投影に似たような効果を得られるかも知れない。

立体視式

2007.07.10. 「空間立体描画(3Dディスプレー)」技術の高性能化実験に成功
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2007/pr20070710/pr20070710.html
レーザーで空気をプラズマ発光させて映像を描画する。毎秒 1000 ドット描画、単色。ただし、理論的には描画速度の向上やフルカラー化が可能であるようだ。
2011.03.20. 多視点観察可能なフォグディスプレイ
http://jp.diginfo.tv/v/11-0070-r-jp.php
大阪大学の研究グループ。「超音波式の霧生成装置で発生させた霧を、円筒形に噴出させたフォグスクリーンに、複数の位置からプロジェクタで映像を投影する。霧は光を前方に強く散乱させるため、観察者の真正面以外から投影された映像は観察出来ない。従って、複数の位置から映像を投影することで、観察者の位置に応じた映像が観察でき、観察者が視点を移動させると運動視差が生じ、立体感が得られる」。
2011.10.20. 3D ホログラム、あと 3 年程で市場に登場か
http://slashdot.jp/story/11/10/20/025213/
Zebra Imaging 社の "Urban Photonic Sandtable Display"。
2011.08.25.「Emerging Technologies」展示セクションレポート
http://www.4gamer.net/games/038/G003884/20110825004/
  • Burtonと慶應義塾大学の共同研究開発 "True 3D Display SRV-5000"
  • 東京大学大学院情報理工学系研究科苗村研究室 "Photochromic Sculpture: Volumetric Color-Forming Pixels"
  • Walt Disney Research "Volumetric Display Based on Vibrating Mylar Beam Splitter and LED Backlit LCD"
2014.09.01. 超音波で宙に浮かせたマイクロビーズに映像を投影する「Pixie Dust」
http://www.4gamer.net/games/999/G999902/20140830010/
2015.09.07. Fairy Lights in Femtoseconds
http://www.4gamer.net/games/999/G999902/20150825070/
2018.01.10. 蛍のように光り、空中を飛び回るLED光源 Luciola
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1801/10/news083.html

似非空中投影

2011.06.23. NICT ユニバーサルコミュニケーション研究所 fVisiOn
http://mmc.nict.go.jp/people/shun/fVisiOn/fVisiOn_j.html
テーブル型ディスプレイの上に空中投影、全角度から鑑賞可能。
2011.09.11. SFのような「空中結像サイネージ」を見てきた
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1109/01/news113.html
アスカネット「AIP」。立体視/平面投影の両タイプ、試作品。
2011.09.30. 実空間に立体映像を重ねて表示する立体映像表示技術を開発
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2011/09/0930.html
ハーフミラーに投影。視野角は水平 60 度、垂直 30 度。
2015.08.30. メガネ不要の3D映像。本物の人間が目の前にいるみたいだ
http://www.gizmodo.jp/2015/08/3d_199.html

30台のカメラを使って人間を撮影した後、216個ものプロジェクターに映像を分けます。それぞれのプロジェクターは巨大なスクリーンの周りに半円を描くように配置され、そのため映像を見ている人はスクリーンの前を歩きながらでもスムーズに前のプロジェクターから次のプロジェクターへ、映し出される像を移動しながら見ることになる

回転スクリーンに投影するタイプ

2004.02.24. レイア姫をめざして―360度どこからでも見られる立体映像ディスプレイ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0402/24/news078.html
日立製作所 "Transpost"。モーターで回転するスクリーンを用いたディスプレイ。
2012.05.08. 等身大の3D映像と対話できる『テレ・ヒューマン』
http://wired.jp/2012/05/08/3d-video-pod-delivers-360-degree-holograph-like-projections/
2007.08.23. EMERGING TECHNOLOGIES 展示セクションレポート
http://news.mynavi.jp/articles/2007/08/23/siggraph07/003.html
"An Interactive 360°Light Field Display"。回転する特殊な鏡に投影。

平面投影式

2007.02.28. Heliodisplay M3
http://japanese.engadget.com/2007/02/28/heliodisplay-m3/
霧の平面スクリーンに映像を投影。霧なので、スクリーンを人が往来したりできる。
2008.02.15. holoCube
http://www.holocube.eu/
ハーフミラーを用いて、空中投影しているように見せるディスプレイ。市販商品。
2011.08.30. パリの空港がテスト導入する "ホログラフィック"なスタッフ
http://lifener.ti-da.net/e3502272.html
人型のプレクシガラスに背面から映像を投影するもの。原始的な仕掛けだが、見た目は映画「アイ、ロボット」に登場したものと近い。
2020.03.12. 光沢平面上に直立空中像、裸眼で視認 電通大「PortOn」
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2003/12/news055.html

裸眼立体視ディスプレイ

2011.05.24. 技研公開2011
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20110524_448071.html
NHK技研「インテグラル立体テレビ」。スーパーハイビジョン映像を、レンズアレイを通して再生。
2011.10.14. NICT、200インチの57視差対応フルHD裸眼立体視ディスプレイ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/20111014_483571.html
裸眼立体視で 57 視差というのは、かなり空中投影にイメージが近い。
2011.11.04. 複数のレンズを使って裸眼3Dの奥行き感覚を強化するディスプレイ
http://jp.techcrunch.com/archives/20111104video-this-3d-display-uses-multiple-lenses-to-boost-sense-of-depth-perception/
筑波大学掛谷英紀准教授の研究。「焦点が前の物にあるときは後ろの物はぼやけ、後ろの物を見つめると前はぼやける」。上下角度の立体視もできる。
2011.02.26. まぶたピクピク3D観賞、あの紙一重大天才はジョークだった。じゃ、どうやったの?
http://www.gizmodo.jp/2011/02/3d_38.html
2011.03.29. 3Dのさらなる進化「ホログラフィック・プリント」がすごい
http://rocketnews24.com/2011/03/29/3dのさらなる進化「ホログラフィック・プリント」/
Zebra Imaging 社。今後、動画再生の開発も進める予定。
2012.01.20. ソニーが新方式の裸眼立体視テレビ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/20120120_506287.html
2017.07.12. ライトフィールドディスプレイ。NHK-MTとJDIが開発
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1070280.html

空中投影ディスプレイを使ったインタラクティブインターフェイス

2008.08.04. New VisionAire technology from Obscura
http://interactive-vision.blogspot.com/2008/08/new-visionaire-technology-from-obscura.html
"Musion Eyeliner" と空中ポインティングデバイス(詳細不明)によるデモ。
2011.12.02. ロシア企業、仮想世界を触って動かせる技術を開発
http://it.slashdot.jp/story/11/12/02/0230232/
「冷たい霧を焚いたところに 3D 画像をレーザーで投影し、その仮想画像に触れる指の動きを赤外線カメラで捉える」。
2013.01.10. 触れる空中ディスプレイ「DisplAir」、量産へ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1301/10/news110.html
2013.10.10. 触れないで操作できる空中タッチディスプレイ
http://jp.diginfo.tv/v/13-0078-r-jp.php
アスカネットが開発した「AIプレート」。
2014.04.18. スタイラスで突いて、回して、裏返して――zSpace
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1404/18/news138.html
2014.08.11. 3D ホログラフィック現実拡張メガネ「Meta SpaceGlasses」
http://www.gizmodo.jp/2014/08/3dmeta_spaceglasses.html
来春発売予定。メガネを通した拡張現実映像で立体映像を提供する。
2015.09.07. MidAir Touch Display&Haptoclone
http://www.4gamer.net/games/999/G999902/20150825070/

関連技術

iPhone 以降、タッチスクリーンを用いた操作インターフェイスが流行している。似たような操作体系を空中投影ディスプレイで実現するには、ジェスチャーインターフェイスが有効であると考えられる。実際に、そのような技術を描いたSF作品は多い。

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更新:2024.01.24. (水) 15:40:16
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